真夜中オタク戦争

語彙力は無い

雪組ワンス観劇したけどやっぱり俺の愛は枯れない/雪組公演ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 感想 その1

こんにちは まことちゃんです

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

 

「ワンス・アポン・ア・タイム」なんておとぎ話みたいで綺麗かも でも「昔話」って本当に綺麗?


初めて観てなんて素晴らしいタイトルなんだろうと思わずため息が出てしまうくらい「昔むかし、アメリカで」という言葉を表していた物語でした 

 

ほんっとうに好きだったなぁ…とても心にずっしりと考えるべき重いものをくれた 重いものってやめてくれ〜!ってなるものもあるけどワンスはそんなことはなかった これが小池修一郎の力なのだろうか… この公演は一言では表せない それくらい複雑で色んな人生が交差していたな…楽しかった…

このワンス公演中にだいきほ退団発表がされて、よし!残された公演しっかり観るぞ!と構えたところにコロナですよ…

殺菌してやろうか!!!!!!!!!!オラ!!!!!!!!

そんでもってライビュもなくなっちゃったしなんなんこれ苦行?3月の楽しみ全部奪いやがって!!!!!!なんのために生きてきたと思ってるんだコノヤローダンカンバカヤロー

でも千秋楽がスカステで放送ということで人生で一番「うわぁ…スカステ入っててよかった〜!!!!!!地球に生まれてよかった〜!!!!!」(織田裕二)って感じでした

ほんと、スカステ、入ってて、よかった

 

スカステのおかげで日頃雪組チケット全然取れないからあんまりみれてない〜とか雪組みたことない…って方とかコロナでチケット潰されました!!許すまじ!!って方にも届いたのかなぁと思うと私はちょっとニッコリです

そして「スカステ入ってねぇよ!!コノヤロウ!!!」って方は続々とスカステ視聴可能なホテルをとっててオタクの行動力に度肝を抜かれました

お仕事は腰が重いけど推し事は羽が生えたようなフットワーク

それがオタク(しみじみ)

前置きでもう600字も喋ってしまいました このままだと永遠井戸端会議しそうなのでそろそろ感想に移行します 

毎回感想は公演プログラムとルサンクと己の記憶のみで書いていたので今回映像があるの有り難すぎる しかも今回は臨時収入があり円盤が買えたので俺、サイキョー!!

 

これから私の感想や考察等始まりますが一個人の意見ですので共感していただけたら嬉しいです!!

ではよろしくお願いします!!

 

ようこそお越しくださいました

 

「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」

 

最初のシーン、若者たち…顔が良すぎん?まのみやくん、かりあんくん、じゅんはなちゃんって…メンツがずるいよね!!!こんなん初っ端からずるいじゃん!!!!

ファット・モーのダイナーではロカビリーが流れている

アメリカでロカビリーが流行ったのって調べたら1950年代中期~1960年ごろらしい だからこの時もそれくらいなのかな?と思ってたら公演プログラムにしっかり「1958年」って書いてあった 有難い(ちゃんとプログラムを読みましょう)

じゅんはなちゃんのファッションがローラー族っぽくてかわいい…というかロカビリーといったらあんな感じのスタイルなんだと思う かわいい

ファット・モーが「今どきの若いやつは!」とか「俺の若い頃は!」とか言ってるけど若者からしたら正直ウザッ…ってなっちゃうよね…でもなんかしょうがないのかもとかこの物語をみて思っちゃった 多分「俺の若い頃」って自分の青春時代のことを言っていて人生の中で青春時代って他の部分よりも何にも代えがたい輝きってあると思う 人ってそれを忘れられなくて青春時代を過ぎても懐かしくてずっと言ってるんだと思う 良くも悪くも永遠に輝き続ける青春の姿をこの物語は表してると私は感じる

 

プロローグのサックスソロマジ腰が抜けるほどかっこいい…惚れる…

ここで思い浮かんだことがひとつ ギャングとかマフィアの映画の音楽ってなんかこういうジャズっぽいような哀愁漂うイメージあるけど他のもそうなんか?というアレ 

ということで世界で一番有名であろうマフィア映画「ゴッドファーザー」のサントラを聴いたところめちゃくちゃ哀愁は漂っているがジャズっぽくはない…ていうかカンツォーネ的な…イタリアの大衆音楽的な曲調で私の「ギャングとかマフィア映画の音楽ってジャズっぽい」という説は一瞬にして崩れ去ったのである かなぴい

で、調べたら「ゴッドファーザー」ってイタリア系マフィアの話なのね…無知でごめん…だったらカンツォーネっぽい曲も納得がいく…

じゃあ今回のワンスの音楽の話にうつるんですけど彼らは東欧のユダヤ系移民で移民としては最後にアメリカにきたからアメリカでの歴史は浅いわけです でもこの後デボラが言うようにアメリカのショーやミュージカルの音楽を作ったのは我らシオンの民 ユダヤ系移民の人々なんですよ アメリカにきて歴史が浅く、国が無く、イタリアのようにその大地に根付いた文化がない彼らがアメリカで築き上げた文化の根本にあるものがこのミュージカルの音楽なんじゃないかと このミュージカルの音楽こそがユダヤ系移民としてアメリカに生きる人々を表しているのではないかと思っている私です この物語をミュージカルでやる意義ってこういう理由もあるんじゃないかなって…

日本語って難しいな!!!!!!!!!!!!!言いたいこと伝わってますか!?!?!!

 

そしてプロローグ!!!!!!私はお前が好きだ!!!!!!!!!!!!(クソデカ大声)

プロローグの「摩天楼のジャングル」の曲調がとても都会的で好き…疾走感がたまらない…高層ビルの摩天楼の間の暗闇を駆け抜けていくイメージ…さっきサックスソロがかっこよすぎ惚れるって言いましたけどそのあとののぞみさんの歌声も艶やかで黒のベルベットみたいな感じですよね 色気…(語彙力低下)

そして男役さんのスーツをこれでもかと拝めるのでこのプロローグでもう元取れた この公演では貴重なあーさの男役姿も拝めるし…!! ありがとう…(合掌)

ここでは男役さんみんなソフト帽やハンチング帽を被っているから目が見えない時があるんですよね でも目が見えなからこそ出てくる色気があって最っ高ですよね… 舞台セットも色彩が暗めで無機質なビルの群れを感じさせるけどどこかドラマチックなのはやはり演者の歌、ダンスがあるからなんだろうなぁ 衣装も黒など暗い色を基調としてて一歩間違えたら地味な印象になってしまうところだけど演者の持っている華、そして宝塚特有のメイクがぴったり合っていてすごくバランスが良い

そしてのぞみさんがはけたあとも咲ちゃんが、いや今回の公演はかっこよすぎて咲ちゃんとか呼べない 彩風さんが凪様やあーさと共に舞台の緊張感とドラマをそのまま引き継いでて素晴らしいよな…トップスターが舞台からはけても勢いを衰えさせることなくプロローグの最後に向けて盛り上げていく感じが雪組サイコー!!!ってなる

(歌詞にある「非情の掟」は人としての感情を持たない掟だとしたら一番それを忠実に守っていたのはジミーで守っていなかったというか人間としての感情の葛藤など一番人間らしかったのはヌードルスではないかなとふと思いました)

銀橋に男役さんがズラーッと並ぶところはたまらん…!!目が足りない…!!(ああいう感じのやつに弱い)

 

プロローグが終わり、その後のヌードルスとファット・モーのシーンの老けの演技が自然体すぎて…!!さすがトップスターと組長…!!前から薄々気づいてたけどワンスでにわさんが好きだと確信した ワンスはシリアスが続く張り詰めた雰囲気が特徴の話だけどずっと緊張感が続いてると観てるこっちも疲れちゃう で、そこでちょっと物語を緩める必要がある その役割を担っているひとりがファット・モーだと思う なんか舞台にいると安心するよね…にわさんすこ…舞台ではちょっと微笑ましいような役をしているけどカテコのご挨拶になるとめちゃくちゃしっかりするところとか好きですよ…

ヌードルスおじさんさ…

さっきのマシンガンをぶっぱなしてた爆イケヌードルスさんと同一人物だとは思えない…(褒めている)

あの若いヌードルスもいいけどこの壮年期のヌードルスのいい所は色んな経験してきていい意味で擦れているところだと思う 皮の財布って使えば使うほど味が出るじゃないですか それと一緒で人生の経験がヌードルスに深みを与えている それを感じさせるのぞみさんの演技力よ…

ロッカーの金を抜いたのを「誰でもいい」で終わらせるところな…今更犯人探しとかするタイプじゃないものヌードルスさんは…仲間が抜いたのは間違いない…でも今のヌードルスさんはもう許す許さないのところにいないんだろうな…それ以上のところにいてあの頃は何もかもがむしゃらだったなと思っているんだろうなヌードルスおじさんは……

個人的に自動車修理工場で働いてるつなぎヌードルスおじさんをみたい(願望)

そして「デボラ…最近映画に出てないな…元気か?」ってヌードルスおじさんあなたデボラが出演してる映画チェックして全部みてますね?そういうとこよ!!!そういうとこよ!!!!私はヌードルスのまだデボラへの思いを捨てきれてないそういう人間っぽいとこが好きなのよ!!!!!!

その後の壮年期のファット・モーが言う「ケーキを落とすなよ!ファット・モー!」の言葉がそのまま少年ファット・モーがお父さんから言われてるセリフになっているところがほんっといい演出よな〜!ファット・モーはお父さんそっくりなのかな 

 

ここから少年、少女期へ…

みんな可愛い!!!!!

デボラは他の少女たちとは佇まいが違う ほかの女の子たちがキャッキャしてる時でもどこか落ち着いてて物事を俯瞰して見るような精神年齢が高めでおませな女の子って感じ カワイイネ!!!ウフフ!!!

そしてニックよ

癒し この物語の癒し(合掌)

個人的にこの物語でのデボラとニックの関係めちゃくちゃ好きです デボラもニックといる時は楽しいんじゃないかなって…(遠い目)

 

デボラの歌〜!!!!リアルに泣いた〜!!!!歌声が澄んでいるよ〜!!!!

今泣いてるからよろしく〜!!!!まあやちゃんの歌大好きだ〜!!!!まだ少女だからという理由なのかすごく素直な歌い方でそんなとこまで考えてるのかと思わされるよ好きだよ〜!!!!!

ここで私が冒頭で言いました「アメリカのミュージカル 作ったのは我らシオンの民」という歌詞が出てきますね シオンの民の物語をシオンの民が作ったミュージカルで表現する…なんかエモいね!!!(語彙力不足で適切な言葉が見つからなかったごめんなさい)

まあやちゃんの歌は歌詞が聴き取りやすくて大好き(5億回目)

 

デボラ「私たちがショービジネスの勝利者に〜!!!!!」

 

ワイ「もうショービジネスの勝利者なんですが!?!?!??!!??!!???!!??!?!!!」(泣いた)

 

真彩希帆はもう既にショービジネスの勝利者です泣いた デボラもショービジネスの勝利者が約束されてる才能泣いた

 

そのあとのヌードルスくんと少女デボラのやりとり、本当に少年と少女をみているようでどうやったらこんな演技ができるんだ…?どこからこの幼い感じが出ているんだ…?って毎回思いますね どこからどう見ても子ども…

「ゴキブリは巣に帰ったと思ったわっ」

は〜かわい〜デボラたん こんなこと言っておいて「お母さんの具合が悪いって噂本当なのね…」ってヌードルスを心配してるところな〜

これは惚れますわ

わかる わかるよ ヌードルス

 

ヌードルスがデボラに「お前ならショービジネスの勝利者になれる」って言った時のデボラの反応 これくらいの少女だったら嬉しくて「本当に!?」って顔をキラキラさせそうなのに「ありがとう」ってすましてるところがこの頃から内に秘めた野心を感じる 「他の人から褒められたって自分の中で納得できなかったらダメ 目標に対して自分の出来が自分で納得できるか そこが重要」と思っていそうなデボラ この高いプライドや意思がデボラを後にスターにさせるんだなぁ

 

この頃からヌードルスの将来の展望ってふわっとしてるのよな デボラは「女優になって有名になり皇后になる」という具体的な目標を持っているのにヌードルスは「ビックビジネスの勝利者になる」だけ どんなビジネスで成功するとか何も決めていない まだ子どもだし逆にデボラがこうやって現実的な計画をして努力している方が子ども離れしていて大人に思えるがやっぱり成功する人ってこういう人なのかな?と思える 真っ当に地道に努力を続けるデボラと子どもだからどこも雇ってくれないとはいえ堅気ではなく裏街道へ進んでいくヌードルス ここの時点でふたりは気付かぬうちに真逆に進んでいく

 

でもふたりは共通の理想がある

「皇帝になる」

「皇后になる」

皇帝と皇后 どちらも高貴な立場の人 幼いふたりにとって同じこと思ってる!と共通点を発見したことでより親近感が湧くと思う ほらアナ雪でも「私たちはよく似てるね!あっまた揃った!」ってやってるじゃないですか そういうことです(???)

でもヌードルスの思う皇帝と皇后 デボラの思う皇帝と皇后 それぞれお互いに考えるイメージは違う

ちょっと先の話だけどデボラがヌードルスに「悪いことはやめて」というのはデボラの中の皇帝のイメージが真っ当な人間だからなんだろうなぁ…皇帝は人格者でどこに出しても恥ずかしくない人間 デボラはそう思っていたのではないだろうか 逆にヌードルスの思う皇帝は全てを手に入れた支配者 皇后さえも従わせる絶対的な存在 だからデボラを自分の手で皇后にさせたかった と私は思う 最初からふたりちょっとズレちゃってるんだよなぁ

だいきほあるある「2人の理想がちょっとズレていてそこからどんどん亀裂が深まっていく」(悲しい)

 

きっとデボラは誰も成し遂げたことのないことをしたいんだろうなぁ 降り積もった雪原に初めて足跡をつけたい そんな感じ

だからユダヤ人初の皇后になろうと思っていたしローワーイーストサイド出身のスターになろうとした 

「ショービジネスで成功して有名になってどこかの国の皇太子にプロポーズされるの!」というセリフを聞くとグレース・ケリーを思い出す もしかしてデボラのモデルだったりして…彼女はユダヤ人ではないし本物の皇后になったけど 

そのセリフに「ありえねぇ!」と言うヌードルス これ絶対ありえねぇの前に「俺がその前に皇帝になって迎えに行くから」が入ってると思いません?

ヌードルスのことだから思ってそうなんですが!?!?!?!!!オイオイ、ヌードルス〜!!!!!なかなかやるね〜!!!!!!!!ヒューヒュー!!!!!!(野次馬になりたい)

それに「分からないわよ!」とムキになって返してしまうデボラちゃん 夢に向かってストイックだね 一直線だわ 好き

 

「いつか皇帝になったら迎えに来てもいい?」ってもう小さい頃にする「けっこんしようね!」より本気やん…(頭を抱えるオタク)

 

ここでデボラの言うことを聞かないヌードルスが…痛い目見るぞ…悪いことしない方がいいぞ…正式な最後通告です…(突然のエリザ)

 

大きな夢を叶える人って最初は「無謀だ」とかそれこそデボラが言うように「高望みしすぎ」と言われるけど見返してやるって気持ちで努力しているんだろうな それこそタカラジェンヌを目指している女の子だってそうだと思う いつか自分の夢見る姿になるために…エモ…

 

 

舞台はローワーイーストサイドの街角へ

ここのコックアイ、パッツィー、ドミニクの仲間感好き 

「道徳なんて知るもんか 神の裁きがあるのなら まず罰してくれ アメリカ治める 偉いヤツらを」

ユダヤ人ではあるが神の存在なんかは信じていない少年たち その横をユダヤ教の中でも超正統派の人たちが通りかかる その人たちは少年たちを見て怒ることも無く聖書を持ち祈って去っていく 救いようがないガキだと思っているのか自分たちにはこれしかできないと思っているのか どっちなんだろうなぁ

文字に起こすと悲痛な叫びだがこの曲を割と明るめな曲にのせて歌っているあたりこの差別が日常化していているのではと私は思う 日常になると悪いことでも疑わなくなるからそこが怖いのよな…

陽の当たる道に行くには手を汚さないといけない…これ物語全部に通じる言葉に感じる…

 

ここのヌードルスたちとバグジーの絡み見てるとこういうのが日常茶飯事にあるのかな…治安悪…って思う 「耳と引き換えだ!」とかいうセリフが飛び出してくるローワーイーストサイド治安悪っ!足立区以下や(偏見です)

 

ここでマックスが登場してくるわけだが運命の出会いだよな…「運命の出会い」って恋愛面で多用されがちだけどこういうヌードルスとマックスにも「運命の出会い」って適応されると思う 

警察に時計を没収されそうになって飛び出してくるマックス〜!!お前がこの場面のMVPや!!!

中に名前が彫ってあるって時計を見た時のヌードルスのエ〜ッ!?!!って反応めちゃくちゃ単純野郎で好き その後「叔父が世話になったようで!」って言ったあとのヌードルスのエッ!?って一瞬言うあたり笑った 嘘がめちゃくちゃ下手なんだな!

ヌードルスって名前を聞いた時「切れ者ってあだ名か」って言うけど、マックス多分お前が一番の切れ者だぜ ワイが保証する

 

バグジーの仕事を乗っ取ってお金を手にしたヌードルスたちが女の子たちにプレゼントを持っていってるところみてなんか微笑ましくなっちゃったわ なんか男子って感じだな〜!!いいな〜!!若いなぁ〜!!!青いなぁ〜!!って思っちゃうよね(何様)

マックスとヌードルス 初恋の人が被るなんてお前らそこでも仲良しかよ〜!!ふたりともデボラにデレデレで初々しくてこのやろ〜!!ってニコニコしちゃうな〜心がムズムズするわ〜

ヌードルスがデボラに渡した赤いバラは6本かな…?6本だとしたら「お互いに敬い、愛し、分かり合おう」って意味らしい

お互いに、ね…

 

「いずれでは遅すぎる」「陽の当たる道を歩んでくれたら」

訴えても受け入れて貰えなかったらそりゃなんで…!!って逃げちゃうよな…ほんとデボラの言うこと聞かないんだからヌードルスは…後悔するぞ…(n回目)

 

ロッカーでのシーンのヌードルスの表情が一人だけ子どもじゃないようなまるで誰かが乗り移ったような今までのヌードルスにはなかった顔してるんよな…野心の塊みたいな顔してるんだもん…他の4人は俺たち仲間!みたいな感じなのにヌードルスはコックアイに手を差し伸べられるまでは4人に混ざらずにひとりで企んだような顔をしているのが気になるんですよ…いつかひとりでデボラを迎えに来れるようなら男になってやる…とか思ってたのかもな

 

そしてドミニクが刺されてしまうところ…辛い… ヌードルスは一緒に頑張ってきた仲間が殺されて何かが吹き飛んでしまったのかも 今まで感じないようにしていた不満や差別、貧しい子どもだからといって大人に踏みにじられる屈辱、ヌードルスは両親のかわりにお金を稼がなくてはいけなかったから家族を幼いながら支えている責任、でも毎日安定した収入が得られた訳でもないだろうからお金が無いときもあったと思う 毎日ギリギリの生活という苦しみ、上手く稼げなかった時の焦り ヌードルスは幼い体でたくさんのものを抱えてたと思う 仲間たちといるヌードルスを見ていると俺がこいつらを引っ張っていかないと!って思っているように感じる 仲間たちのこともヌードルスは自分で抱えていて自分の一部だと思っていたと私は解釈します ヌードルスのその不満や責任 ひとつでもバランスを崩してはいけなかった 崩れたらドミノ倒しで全部崩れてしまう 

それが表れたのがドミニクという仲間が殺されてしまったことでバランスが崩れ全ての不満に対する怒りみたいなものが溢れてしまったのだと思う だからドミニクが味わった苦しみをバグジーにも与えたかった 

そしていつも自分たちを差別し、子どもだからと当たりが強かった大人たちにも自分が味わった苦しみを与えたかったのではと私は考える ヌードルスバグジーを殺したのはわかるけどなんで警官まで?って思ってたのですがこういうことなんじゃないかな〜と自分の中で噛み砕いております

でもヌードルスの中にはやっぱり良心や常識があって自分が後戻りのできないことをしてしまったと思う瞬間があったんだろうな… ナイフを落とし、警官に殴られたあともずっとうずくまってて逃げることもしなかった 警官に腕を掴まれ連れていかれるところも腕を振り払おうをするとかそういった抵抗が見られなかった もう放心状態でそういう頭じゃなかったかもしれない でも自分が罪を冒した自覚はあったんだなと思った マックスがヌードルスに覆いかぶさって連れていかないでくれってやってたのはしんどかった ヌードルスも連れていかれる時何回も振り向いて仲間の方を見ようとしていた 彼らの絆の固さは言わずとしてもわかる

そして取り残されたマックス 顔や声色が今までと全然違うものに変貌してしまった 自分の中で何かが変わってしまった瞬間なんだなとマックスの出で立ちからハッと気付かされた コックアイ、パッツィーの顔を見たあとの「行こう…」がもうしんどい…………… パッツィーすごく怯えて顔してた無理……………

 

そのあとのデボラ…

「確かに鏡の中には罪を冒した少年が立ちすくんでいる でも鏡には映せない 未来の姿を

いつか皇帝に」

この歌詞にデボラの感情の全てが詰まっている ヌードルスへの失望が強く感じられるがそれと同じくらいヌードルスに更生してほしい どうか陽のあたる道へと願っている気持ちがビシバシと感じる

自分が初めてオーディションに受かってコーラスとして参加する公演 いつもだったら「いつか皇后に」という気持ちで臨むだろう しかしデボラが発した言葉は「いつか皇帝に」

デボラ自身はもう彼は私と別の世界へ旅立ってしまったかもしれない でも「皇帝/皇后になる」と約束したあの時あの瞬間は忘れてほしくない と思ったのかな 

「あなたもいつか皇帝になって その時私も皇后になっているから いつか、もしまた会えたら…」

って言っているように聞こえるんだよな この歌はデボラなりの「思い出とさよならする方法」だったのかもしれない 

そしてデボラはスターへの階段を登り始めるんだなぁ…

 

 

で、今回はこれで終わりです!

「まだまだ序盤ですが!?」と思われた方 

そうなんですよ まだまだ序盤です 

しかしここで区切らないと

めちゃくちゃ長くなってしまうことに気づいた!!!!(遅い)

大丈夫 ちゃんと物語の最後まで、いえパレードまで書くつもりです 書くつもりです

次は青年期のヌードルスたちになりますね 物語のひとつの山が待ち構えていますので私の感想もボリュームがパパイヤ鈴木のヘアスタイルのようになりそうで今から恐ろしいのですが…

 

では次は青年期のヌードルスを一緒に追いかけて参りましょう!!!!