真夜中オタク戦争

語彙力は無い

歌劇の演出家勢がうらやましくなったので激重オタク私も言葉を贈りたい 真彩希帆編

私たちの音楽の天使へ

 

どうも、まことちゃんです。生田先生のパクりました。ごめん生田先生。私も言いたかったからさ。

ということで今回は真彩ちゃんへ言葉を贈りたい。(一方的に)前回「望海風斗編」って書いたのは真彩ちゃんの分も書けよ自分という尻たたきです。本当に大好きだからこそ本当に気持ちの言語化が難しいのですが頑張りますね。

↓前回の望海さんへ(一方的に)贈る言葉

 

真彩ちゃんとの最初の出会いは「琥珀色の雨にぬれて」、いや初観劇の「Dramatic S!」のエトワールか?実は違うのです。

おとめでした。おとめが出会いってどういうこと?となる方も多いと思います。私好きな花が乙女椿でして。そしておとめには好きな花の項目があります。まだまだ初心者オタクだった私はとりあえずおとめを見ていました。そして乙女椿が好きな方いたらいいな~と思いながら見ていたらひとりだけいらっしゃったのです。

それが真彩希帆さんでした。

当時の私は「乙女椿が好きな方がいた!!まあやきほさん……!覚えよう……!」とまるで別の星にいるかのようなキラキラしたタカラジェンヌと自分との最初の共通点を見つけることとなるのです。私なんかがおこがましいですが最初に「おそろい」が出来たのが真彩ちゃんでした。

そして数か月が経った時私は運命となる「琥珀色の雨にぬれて」を観劇しました。

真彩ちゃんのシャロンを見たとき、それが宝塚ファンとしての私の第二の誕生でした。早霧さんに一目ぼれをしたのが誕生ならば真彩ちゃんとの出会いは間違いなく第二の誕生であり精神的な自己の芽生えでした。今でも鮮明に思い出すことが出来ます。白いやわらかなお衣装が綺麗な円を描きながら広がっていく様子。その真ん中で歌うその方は今までテレビからもラジオからもスマホからも聞いたことがない朗らかで澄み渡った声をしていて、「妖精がいる」と思わずにはいられなかったのを覚えています。私の人生において心の底から人を妖精だと思ったのはあの一度だけでした。先ほどおとめで「覚えよう……!」とか言っていたのになんと琥珀を観劇した時あの「乙女椿が好きな真彩希帆さん」という認識はなく「新しい雪組のトップ娘役さん」という認識で観ていた私は帰り道、芸名もわからないあの素敵な「新しい雪組のトップ娘役さん」で頭がいっぱいでした。お芝居のシャロンの所作、セリフと恋はSwingがずっと頭の中でリピートされて次の日もそれは止みませんでした。次の日も学校だったので「ごめん、我慢できなくて『北イタリアにあるマジョレ湖って湖ご存じ?』とか言っちゃうかもしれない。全然無視していいから。」と友人たちに言ったのを覚えています。いきなりそんなこと言ってごめん、友人たち。でも一瞬で心を奪われたのです。だからゆるして。シャロンは私の初恋の人なんです。私はシャロンに恋してしまったのです。

それから真彩ちゃんのことが気になる期間になりました。その間に「ひかりふる路」が始まり、ツイッターを通して真彩ちゃんの喉のことを知りました。確か私が一回きりの観劇を終えた後にその話題が出たのでライビュの時はきっとこれからのために温存されるのだろうと少しだけ思っていたところがありました。けれど真彩ちゃんは違った。舞台と真正面で向き合って魂を削り燃やすような絶唱をマリーアンヌにさずけた。あの時の全ての不や負と戦うようなマリーアンヌを見てこの人のように生きたい、それはできなくてもこの人の生き様を見ていたいと思いました。メタ的な目線と舞台で生きている役があんなにも重なったところをあの当時の私は見たことがなかったのです。どれだけ削れても潰えてしまうことの無い強さを宿したお方。今、そして未来を掴み取る「綺麗」だけではないお方。あの時マリーアンヌを通して真彩希帆さんを見たのです。マリーアンヌが理想を通して希望を見たように。

そして私は「シルクロード」でこれまでに増して幸せそうなお顔した真彩ちゃんを見ました。その時にこの方をずっとずっと大好きでいてよかったと心に花が開いたような気持ちになりました。真彩ちゃんがくれた思い出は宝石です。永遠に輝きを失わない希望のダイヤモンドです。

おそらく真彩ちゃんのように私は生きれなかった。でもこれからもずっと私の憧れです。自分の意志を持ち、船頭に立って勇敢に突き進む真彩ちゃんの姿はヒーローそのものです。ヒロインとヒーローを併せ持つなんてそんな最強な人いますか!?そんな真彩ちゃんの船が旅を終え、新しい門出の時を迎える時になりました。船は古来から水平線を越えて人に希望を与えてきました。東の空から昇る太陽のように。真彩ちゃんは船であり太陽なのですね。そして音楽の天使でもある。ヒロインでヒーローで船で太陽で音楽の天使な真彩希帆さん。ずっとずっと大好きでした。そしてこれからも。

二度と戻ることのない「Home」を旅立つのですね。

東から昇る太陽のような貴女。今灼けつくような西日を放っている貴女。あと少しで水平線の向こうへ消えてしまうのですね。「愛する人を殺すなんて出来ないわ。」私たちは愛する貴女を殺せない。でも時間は無慈悲なのですね。残酷なのですね。

アメノウズメに導かれた貴女は宝塚にさんさんと降り注ぐひかりを希望をくれました。

また東の空から昇ってくれる日を願って。

ご卒業おめでとうございます。